奥深き薬膳の魅力。陰と陽の食材バランスで血流改善!
薬膳は難しそう、なかなか手に入らない高級食材が必要···そう思っていませんか?
そういったものを使うこともありますが、基本的な考えを知れば意外と普段の食材で簡単に料理に取り入れることができるんです。
薬膳の基本の考えの中に「陰陽」というものがあります。これはどちらかが良いか悪いかということではなく、食材を「体を冷やす食材」と「温める食材」の2つに分け、それをバランス良く摂ることで血流を改善するという考え方です。どちらか一方を取りすぎても良くなく、あくまで陰と陽がバランス良く保たれた状態を良しとする考えです。
陰の食材···トマト、ナス、きゅうりなど
陽の食材···かぼちゃ、たまねぎ、鮭など
陰に傾くと体が冷えて重くなり、関節が痛むようになります。一方で陽に傾くと肌が乾燥したり、吹き出物が出たりします。自分の不調に合わせて、バランスを保つようにしてみてはいかがでしょうか。
薬膳でもう一つ基本となる考え方があります。それが「五行」。自然界に存在する物質を「木·火·土·金·水」の5つの性質に分けたものです。またそれぞれが「五臓」そして「五味」「季節」が対応していて、さらに「五臓」には「六腑」が対応しています。
五行 ·木 ·火 ·土 ·金 ·水
五味 ·酸 ·苦 ·甘 ·辛 ·鹹(塩からい)
季節 ·春 ·夏 ·梅雨 ·秋 ·冬
五臓 ·肝 ·心 ·碑 ·肺 ·腎
六腑 ·胆 ·小腸 ·胃 ·大腸 ·膀胱
自分の体と向き合って「五味」を知りバランス良く摂ることが重要とされています。それぞれの対応する臓器に吸収されやすいといわれ、体の不調と向き合い、その不調に対して効果のあるものを摂り、バランスを整えていくことで体が改善すると言われています。普段の食事でも自分に何が不足していて、何を摂りすぎているのかを考えて食事を取る必要があります。高級食材を摂れば健康になる、調子が良くなるというわけではなく、必要な知識をもって、コツコツ進めていくことが大事なのです。