まずはやってみることからはじめよう。奥深き釣りの世界。
世の中の趣味は大きく分けて2種類しかありません。やらなくても楽しさが共感できる趣味と、やらないとその楽しさがわからない趣味。たとえば趣味の王道と言っても過言では無い「釣り」。しかし、「趣味で釣りをやっているよ」と聞くと、「釣りの何が楽しいの?」って言ったこと、または思ったことありますよね。いやいや、絶対に思ったことあるはず。
「趣味でサーフィンやってるんだ」「趣味はスノボ」と言われたら、大抵の人は「すごーい、楽しそう、私もやってみたい」などと返すはず。そうです、これです。
残念ながら釣りの楽しさは釣りを趣味としている人にしか共感されにくいという特徴があります。しかし何事もやってみないとその本当の面白さには気づけません。確かに釣りにはキラキラしたイメージこそありませんが、自然に生きる生き物を相手にするわけですから、そこには命のやり取りにも近い魅力があるとも言え、自然に生きるものの知恵と知恵のぶつかり合いがあるのです。しかし、そもそも釣りという趣味がなかなか理解されない理由はやはり「釣れない」というイメージではないでしょうか。魚を釣るためにはそのための知識とある程度の経験が必要です。初心者が簡単に釣れるものではありませんし、仮に長年釣りをやっている人でも、坊主、つまり一匹も釣れないなんて言う日もあるほど。
では釣れない間は何をしているの?と聞きたくなりますが、天気や川や海の状態を観察し、どんな餌が食いつきそうか予想しては試すというのを何度も繰り返すわけで、釣れないからといってただボーっとしているわけでは決してありません。依然として釣り人口は約670万人近くおり、人気のレジャーです。その魅力は伝わりにくい部分はありますが、一度ハマると抜け出せない魅力のある楽しみといえます。
ひとことに「釣り」と言ってもその方法は様々。餌やルアーでも違いますし、海なのか川なのか、場所によってもそのスタイルやアプローチは大きく違います。釣ることが決して簡単ではないとはいえ、始めたばかりでもすぐに釣れるようになりたいもの。その場合初心者でも比較的簡単に釣ることが出来ると言われているのが餌釣り。海岸や堤防からの投釣りでも、カサゴやキス、スズキなど美味しく食べられる魚が釣れます。ただ何から始めればいいか分からない、そういった方はまずはガイドブックやインターネットで情報収集して見るところから始めてみましょう。知人に釣りが趣味という方がいれば一緒に行ってみるのもいいでしょう。どちらにせよまずは何を目的にするか、その部分を決めておくことが重要です。海釣りに挑戦し、釣った魚を美味しく食べたいのか、バス釣りなどスポーツ的な感覚で楽しむのか、川釣りをマスターして渓流釣りなどを楽しみたいのか、それともただぼんやり釣り竿を眺めるだけなのか、まずは興味が湧くものからはじめてみてはいかがでしょうか。