人生最高のスポーツ。サーフィンの魅力
今年開催が予定されている東京2020オリンピックの正式種目として新たに採用されたことで、さらに世間の関心が高まって行くと予想されるサーフィン。今回はそんなサーフィンの魅力について解説します。
サーフィンと聞けばほとんどの人が「ボードで波に乗るスポーツ」を連想すると思いますが、参加人口は約60万人程度を推移しており、実はまだまだマイナースポーツです。そしてその「知名度と参加人口の差」が、残念ながら誤解を生んでしまっているのも事実です。
独り歩きしてしまったサーファーのイメージ
まず前提にしなくてはいけないのが、サーフィンは広く一般に知られていますが、実際にどのようなスポーツでどのようなところに魅力があるのか、そしてどのような人が楽しんでいるのか、実はまだまだ知られていないということです。サーファーと聞くと「チャラい」「軽い」「遊び人」「暇人」などネガティブな印象を持っている人が少なくありません。もちろん実際は全く違います。ではなぜそんな悪いイメージがついてしまったのでしょうか。サーフィンの文化いわゆるサーフカルチャーがアメリカで広まったのは1960年代。サーフィンをする若者の間で構築されたファッションやナチュラルな音楽が文化として根付き、70年代頃になると日本でも徐々に広がっていきました。そして90年代になると、日本でサーフカルチャーがブームを迎えます。ロン毛で茶髪、浅黒い肌、ラフな服装といった部分だけが独り歩きしてしまい、いわゆる日本のヤンキー文化と合流したことで、残念ながら悪いイメージが定着してしまったのです。本来のサーフカルチャーは、サーフィンを中心としたファッション、音楽、アートが融合したもので、どれもが自然や海がベースとなっている素晴らしい文化です。
太陽の下で焼けた肌、茶色く痛んだ髪、いつでも海に入れるラフな服装、波を求めて自由に行動する精神性が単純に憧れの対象となるほど本物のサーファーはかっこいい存在なのです。
本物のサーファーに聞く、サーフィンの魅力
そんな本物のサーフィンの魅力を探るため名古屋市で長年にわたりサーフショップ「フェイトサーフ」を経営し、NSA(日本サーフィン連盟)二級、NSA公認ジャッジでもある早川美広さんにお話を伺いました。
Q.サーフィンに出会ったきっかけ
早川氏:小学4年生の時に、ローラースケートを始めて、42.195kmを走るローラーマラソンで最年少日本一になりました。その時所属していたチームのOBの先輩がサーフィンを始めたことで興味を持ったのが最初です。
Q.サーフィンの魅力
早川氏:やっぱり波に乗ると本当に楽しいですね。自然が作り出したパワーに乗るという感覚です。自然との一体感をリアルに体験できるので世の中のどんなアトラクションよりも面白いですね。
Q.経営するフェイトサーフの特長
早川氏:サーフグッズだけではなく、glad baseというトレーニングジムも併設しています。フィットネスに格闘技の要素を盛り込んだトレーニングで、サーファーだけでなく、一般の方にもおすすめです。
Q.これからサーフィンを始めようと思っている方へ
早川氏:サーフィンは究極のアクティビティだと思います。自然が相手なので、同じ波など一度もないんです。その自然と一期一会の感覚が魅力です。まずは無理せずスクールに通う事をお勧めします。そこで一通り学んで、海に出てみてください。必ずその魅力にハマると思います。
自然体で飾ることなくサーフィンの魅力を熱く語ってくれた早川さん。サーフィンはフィジカルやバランス能力の鍛錬に非常に優れており、自身の経験もトレーニングには生かされているといいます。その証拠に、早川さんの教育を受けサーフィンを学んだご長男早川広起さんは日本サーフィン連盟JPSA公認プロライダーで、次男の早川智也さんはボクシングを始めて半年で中日ボクシングジム所属のプロボクサーになったそうです。
そもそもサーフィンの起源は約1600年前に遡り、海洋区域で生活する人々が漁のためにその技術を使っていたと言われています。つまり生き残るために長年にわたり培われた技術であり、決して簡単に習得できるものではないということです。ボードに乗る技術、基礎体力、波を見極める目、それらの総合的な技術がサーフィンには必要で、そのためには日々の鍛錬や練習が必要です。自然を相手にしている以上、決して誰でも簡単にできるものではありません。しかし、それらを習得した先に得られる快感は他のスポーツでは味わえない魅力があるとサーフィンの経験者は口をそろえて語ります。少しでもサーフィンに興味を持った方は、一度フェイトサーフに足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと新しい人生のトビラが開きますよ!
今回の取材先情報
フェイトサーフ
OPEN 15:00~20:00
住所:愛知県名古屋市天白区横町708
定休:月曜
電話:052-808-3266
☆サーフィンスクール随時受付中!またトレーニングジム「glad base」も併設。詳しくはホームページをご覧ください。